追悼
第50代横綱佐田の山逝去
報道などでご承知の方も存じますが、4月27日に第50代横綱佐田の山の9代目出羽海親方が逝去されました。
故人の強い希望により、家族だけの自宅葬儀ののちに、本日荼毘にふされました。出羽海部屋においては直弟子親方衆だけが、最後のお別れを許され生前のごいとくを偲び感謝を申し上げることが出来ました。
9代目は長崎県五島列島の出身で、大型力士の柏鵬時代の中で、決して恵まれた体力ではなかったですが、並外れた努力と根性により、遂に横綱の栄冠ををつかみ取りました。
その後引退後は名門出羽海の9代目として、幾多の名力士を育て上げ、協会においては、理事長の要職まで上り詰めた偉人でありました。
親方の教えは、強くなる前に人間性を重んじ、相撲においては何よりも稽古に厳しく、楽して勝っては激怒し、負けても何度も立ち向かっていく者には賛辞を惜しまず、常に人間修養に重きをおいてました。
稽古場は本場所の如く、本場所は稽古場の如く。
結果を求めず、その過程を評価してました。
残されたものたちは、9代目の教えを忘れず日々発展しながら継承して行きたいと思います。
合掌。